本日のアメリカのニュース(トヨタリコール米政府対応)

トヨタのリコールの問題は引き続きニュースに出て来ている。
いくつも繰り返し違うリコールが出てきたので,問題はトーンは大分下がったが沈静化にはまだ向かっていない感じ。

政府側からはトヨタに,このリコールの問題があることをいつどのようにして知ったのかとの質問が出ているとのこと。例えば製造前なのか,製造完了後なのかといったこと。これまでのトヨタの説明では,いくつかのリコールは,リコールとしての条件を満たすほど重大な危険はないが「念のため」無料で改修を行うと言うものであった。

時と場合により,このような安全重視の姿勢は評価される。しかし今回はそのタイミングが悪いかもしれない。
つまり当局から今回の不適合内容については,大分前から指導を受けていたがそれをリコールとして認めず,社会的に大きく取り上げられてから態度を一変させてしまった。そこには当局との取引きや駆け引きもないのではないか。そしてそこから突然「お客様の安全を最優先」と言っても,なかなか受入れられにくい状況がある。

つまり首尾一貫性のなさと,明快なロジックの欠如により,アメリカ人には何が起こっているのか非常にわかりにくいのではないか。

例えば「当局に指導されたので会社側も重大な欠陥であったと認め,リコールを決めた」のであれば,会社内でこの問題がいつ頃から認識されていたのかはあまり重要ではない。なぜなら勿論認識していたが,当局に指導される(強制的に断罪される)まで重大とは認識していなかったからである。
それが,最近までは重大と考えていなかったが,今は(安全を最優先させて)リコールと決めた,という流れは,悪い見方で言えば,今まで重大な欠陥であることが分かっていたが,大きな問題になるまでは隠しておけると考えていただけ,と思われてしまう可能性もある。今回の当局からの質問は,そういう意向が裏にあるのではないか,と勘ぐってしまう。

今後の動向にも注目していきたい。